適応疾患の中医学的解説と治療内容

「低血圧症」「嗜眠」「「めまい」「無気力」「慢性的疲労感」「自汗」「眼瞼下垂」「顔面のたるみ」「乳房のたるみ」「胃下垂」「脱腸」「脱肛」「子宮下垂」等の諸症状は、全て中医学でいう「脾の昇清作用の低下」「中気下陥」と言われる下垂傾向に伴う病証として捉えて、現代医学の病名や症状、あるいは、何科であるか、美容の範疇になるかどうかに関係なく、下垂傾向に対する治療をすることで、一括治療できる。
また、このような病名や症状に対しては、種類に関わらず、同様の治療をすることができる。
このような病気や症状は全て「脾の昇清作用の低下」あるいは「中気下陥」という中医学的診断である「証」になる。治療穴は、この証に対応する百会、足三里、合谷になる。手技は、各穴に5~10分間の補法
この様な治療をすると、手技を終えたころには、はっきりと好転しはじめたことを確認できる。もし即効性がでなければ、診断を間違えた、取穴位置が正確でなかった、得気が取れていなかった、補瀉手技が適切でなかったということになる。
軽症であれば、一回の治療でよくなることもあるが、慢性で、重度の場合は、治療後しばらく良好な状態であっても、後戻りすることがあるので継続治療が必要になる。

症例 35歳の女性

主訴 数年前から、低血圧に伴う頭の血が下がるような中程度の目眩、随伴症状として嗜眠傾向、自汗、眼瞼下垂、顔面のたるみ、疲労倦怠感、無気力感

取穴は百会、足三里、合谷、手技は各穴に5分間の補法、4回の治療で、ほぼ治癒

4回目の治療の際、耳ツボの脾、升圧点正確に取穴(誤差は1ミリ以下)した。漢方薬の種を、強い圧痛が出る点に微調整しながら絆創膏で貼り付けた。その直後に、頭顔面部が温かくなって、頭の中に血が満ちてきた感じがした。めまいぽっさがなくなり、頭がすっきりし、顔色が明るくなり、眼もよく見えるようになった。